ステージ1 ── 脱毛なし、または極めて軽微
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ステージ1 ── 脱毛なし、または極めて軽微

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目次
はじめに
    AT A GLANCE

    「最近、生え際が後退している気がする」「頭頂部が薄くなってきた」——そう感じ始めたとき、まず知っておきたいのがノーウッド分類(Hamilton-Norwood Scale)です。

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    ノーウッド分類とは|AGAの進行度を自分で判断する方法

    「最近、生え際が後退している気がする」「頭頂部が薄くなってきた」——そう感じ始めたとき、まず知っておきたいのがノーウッド分類(Hamilton-Norwood Scale)です。

    ノーウッド分類は、男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)の進行度を段階的に示す国際的な臨床分類システムです。自分がどのステージにあるかを把握することは、専門家への相談や適切なケアを検討する上での出発点となります。


    ノーウッド分類の成立背景

    この分類システムには、70年以上の歴史があります。

    1951年、皮膚科医のジェームズ・B・ハミルトン(James B. Hamilton)が、男性の頭皮における脱毛パターンとその発生率を体系的に記述した先駆的研究を発表しました(Hamilton JB. Patterned loss of hair in man: types and incidence. Annals of the New York Academy of Sciences. 1951;53(3):708–728)。ハミルトンは、男性の脱毛が予測可能な規則的パターンをたどること、そしてその背景に男性ホルモン(アンドロゲン)の毛包への作用があることを明らかにしました。

    その後1975年、医師のO'Tar Norwoodがハミルトンの分類を改良・拡張し、中間ステージや「Aバリアント」と呼ばれる亜型を追加することで、臨床現場での多様な症例に対応できる分類体系を構築しました(Norwood OT. Male pattern baldness: classification and incidence. Southern Medical Journal. 1975;68(11):1359–1365)。このハミルトン-ノーウッド分類は現在も、AGA診断・進行評価の国際標準として使用されています。


    ノーウッド分類の各ステージ

    分類はステージ1から7まであり、数字が大きいほど脱毛が進行した状態を示します。


    ステージ1 ── 脱毛なし、または極めて軽微

    生え際はほぼ正常で、臨床的に有意な脱毛はありません。若年成人の通常の生え際に相当します。

    このステージでは医療的な対応が必要とされることは少ないですが、家族に顕著な脱毛歴がある場合は、医師に将来的なリスクについて相談しておくことが選択肢の一つです。


    ステージ2 ── 生え際のわずかな後退

    こめかみ部分が三角形状にわずかに後退します。変化は細微で、本人が自分で気づくより、以前の写真と比較した際に初めて認識することが多いステージです。


    ステージ3 ── 臨床的に有意な脱毛の始まり

    ハミルトンとノーウッドが「臨床的に意義のある最初の段階」として定義したステージです。こめかみの後退が深まり、頭部を上から見ると生え際が「M字型」または「U字型」を呈します。

    ステージ3頂部型(Type III Vertex): 前額の後退は比較的軽度ですが、頭頂部(vertex)の薄毛が始まっているサブタイプです。頭頂部は自分では見えにくいため、気づかないまま進行することがあります。


    ステージ4 ── 前額・頭頂部の中等度脱毛

    生え際の後退が顕著になり、頭頂部の薄毛も明らかになります。この段階では、前額の脱毛域と頭頂部の脱毛域の間にまだ毛髪の帯(ブリッジ)が残っており、二つのエリアは別々の状態を保っています。

    他者からも脱毛が分かるようになるステージです。


    ステージ5 ── ブリッジの縮小

    前額と頭頂部の脱毛域を隔てていた毛髪の帯が、明らかに細く短くなります。まだ消失はしていませんが、ステージ5からステージ6への移行は比較的速く進むことが多いとされています。


    ステージ6 ── 前額と頭頂部の脱毛域が融合

    毛髪の帯が消失し、前額と頭頂部の脱毛域が一つの大きな脱毛域として結合します。残存する毛髪は側頭部と後頭部に「馬蹄形」に分布する状態となります。


    ステージ7 ── 最も進行した状態

    馬蹄形の残存毛髪帯が最小限まで縮小します。側頭部・後頭部の毛髪密度も低下し、全体的に細く疎らな状態になります。これがAGA進行の終末段階です。


    「Aバリアント」亜型について

    ノーウッドが1975年に導入したIIa、IIIa、IVa、Vaなどの「Aバリアント」亜型は、前額から後頭部に向かって均一に後退する、比較的まれなパターンです。典型的なノーウッドパターンのように頭頂部に毛髪の島が残らず、前頭部全体が均一に後退していきます。


    AGAが起こるメカニズム

    AGA(男性型脱毛症)は、遺伝的素因と男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の複合的な作用によって引き起こされます。

    DHTはテストステロンが5α-リダクターゼという酵素によって変換されたものです。AGAに遺伝的感受性をもつ男性では、DHTが頭皮の毛包受容体に結合し、毛包の微小化(follicular miniaturisation)というプロセスを引き起こします。毛包が徐々に縮小し、産生される毛髪が細く・短く・薄くなり、最終的には終毛の産生が停止します。

    遺伝的要因は多遺伝子性であり、父方・母方どちらからも遺伝します。「脱毛の遺伝は母方の祖父から」という俗説は医学的に正確ではありません。一親等の家族にAGAを持つ方は、そうでない方と比較してリスクが高いとされています。


    AGA進行の速度

    進行速度には個人差があります。ステージ2から5まで10年かかる方もいれば、3〜4年で同じ段階に至る方もいます。進行に関係する主な要因は以下のとおりです。

    • 発症年齢: 25歳以前の発症は、より速い進行・広範な脱毛と関連する傾向があります
    • 家族の脱毛歴: 直系家族の脱毛の程度は重要な参考指標です
    • DHT感受性: 毛包レベルで遺伝的に規定されています
    • ストレス・栄養状態: AGAの主要因ではありませんが、慢性的なストレスや鉄・ビタミンD不足などが脱毛を加速させることがあります

    よくある質問(FAQ)

    Q:ノーウッド分類は自分で判断できますか? A:上記の説明を参考に大まかな目安を得ることはできますが、正確なステージ判定には医師や専門家による評価が必要です。特に頭頂部の変化は自分では確認しにくく、自己判断では脱毛の程度を過小評価することがあります。

    Q:ステージ2の脱毛は必ずステージ7まで進行しますか? A:必ずしもそうではありません。多くの方が中間のステージで進行が落ち着くケースもあります。ただし、AGAは一般的に自然に止まる疾患ではなく、対処しない場合は多くのケースで進行が続きます。

    Q:AGAと他の脱毛症の違いは何ですか? A:AGAは生え際と頭頂部という特定の部位に生じ、慢性的に進行するのが特徴です。円形脱毛症、休止期脱毛症、頭皮疾患による脱毛などは症状が異なり、それぞれ別の診断・対応が必要です。ノーウッドパターンに当てはまらない脱毛が見られる場合は、医師に相談して他の原因を除外することをおすすめします。

    Q:どのステージになったら医師に相談すべきですか? A:早期の相談が選択肢を広げることにつながります。ステージ2〜4は毛包がまだ活性を持っていることが多い時期です。ただし、より進行したステージであっても、現在の毛髪を維持するための取り組みについて医師に相談することは可能です。具体的なアドバイスは医師の診察に基づきます。

    Q:AGA治療薬に副作用はありますか? A:医薬品には副作用が生じる可能性があります。詳細については、医師や薬剤師にご相談ください。自己判断での使用は避け、必ず専門家の指示に従ってください。


    ノーウッドステージを知ることが、最初の一歩

    自分がどのステージにあるかを把握することは、今後の選択肢を考える上で重要な出発点です。気になる変化に気づいたら、早めに専門家に相談することをおすすめします。

    Noahでは、日本国内の医師による、AGAのオンライン診療を提供しています。ノーウッドステージの確認から、個人の状況に合わせたアドバイスまで、医師が丁寧に対応します。


    まずは相談してみましょう。 詳しくはこちら:ofnoah.jp — 医師によるオンライン診療、全国対応。

    本記事は情報提供を目的としており、医療上のアドバイスに代わるものではありません。脱毛に関するご相談は、必ず医師にお問い合わせください。個人差があります。


    参考文献 1. Hamilton JB. Patterned loss of hair in man: types and incidence. Annals of the New York Academy of Sciences. 1951;53(3):708–728. 2. Norwood OT. Male pattern baldness: classification and incidence. Southern Medical Journal. 1975;68(11):1359–1365.


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    April 16, 2026
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