勃起の硬さスケール(日本語版 EHS:Erection Hardness Score)は、アメリカで提唱された自己診断型の5つの指標です。
このスケールを使って、勃起レベルをセルフチェックしてみましょう。
その前に、「EDとは?」をチェック。
勃起の硬さスケール
グレード 0:陰茎は大きくならない。
グレード 1:陰茎は大きくなるが、硬くはない。
グレード 2:陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。
グレード 3:陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。
グレード 4:陰茎は完全に硬く、硬直している。
グレード 0、1、2 はEDの可能性があります。グレード 3 はセックスに支障がある場合はEDの可能性があります。しかし、もしグレードが 4 以外の場合でも、対処法はいくつかあるので安心してください!EDを治療してグレード 4 を目指しましょう。
EDの原因は?
EDの原因は、身体的な問題と心理的な理由があります。ほとんどの場合、その両方が混在しています。
身体的な原因は、EDの最も一般的な原因でもあり、心血管系疾患、糖尿病、高コレステロール、高血圧などの健康問題から生じるものです。
一方、心理的な原因はあまり一般的ではなく、EDが持続するケースの10人に1人しか該当しないと言われています。心理的な原因とは、勃起能力に影響を与える精神的な問題です。先ほど勃起を助ける信号を送る脳の重要性を説明したように、このプロセスに何らかの障害が生じると、EDを引き起こす可能性があります。一般的な心理的問題には、うつ病、ストレス、不安、あるいは緊張感などがあります。
以下は、EDの一般的な原因です。
・陰茎への血流が不十分
・海綿状筋組織の損傷
・脳が陰茎に正しい信号を送っていないか、信号が陰茎に届いていない
・糖尿病
EDの治療法は?
ED治療の第一選択として、バイアグラやそのジェネリックであるシルデナフィル、シアリスやそのジェネリックであるタダラフィルなどの経口薬が処方されることが多いです。
処方されたED治療薬が効かない、あるいは患者に適さない場合、陰茎に直接投与できるアルプロスタジル注射があります。これらの注射は、血管を拡張し、陰茎への血流を増加させることによって働きます。
そのほか、陰茎の両側に小さなチューブを手術で挿入する陰茎インプラントや、陰茎の先端に挿入するアルプロスタジル尿道座薬、中空のチューブを陰茎に装着しポンプに接続するペニスポンプ、心理的原因を治療するためのトークセラピーなどの選択肢があります。
EDセルフチェックについてのよくある質問
朝勃ちしないのはEDの前兆?
健康な男性には睡眠中に3〜8回程度、性的興奮とは関係なく自然に勃起が起こると言われています。その中で、朝目覚める直前に起きる勃起が朝勃ちです。EDを発生すると勃起する能力およびこれらの自然な勃起が減少し、結果として朝勃ちも減少することがあります。
EDは深刻な病気の前兆?
EDは、陰茎に十分な血液が送られないことで起こる症状です。EDの症状があるということは、動脈硬化など体に何らかの異常が隠れている可能性があり、結果的に心筋梗塞や脳梗塞などの病気を見つける重要なサインになり得るのです。深刻化する前に、医療機関を受診することが大切です。
AGA治療やほかの薬がEDの原因になるってホント?
AGA治療やほかの治療に使われる薬がEDの症状を引き起こしたり、悪化させたりすることはありませんのでご安心ください。しかし、ほかの薬を飲み始めた頃からEDの症状があらわれ始めたという場合は、その持病がEDの原因になっている可能性もあります。
例えば、抗血栓薬を服用している患者の多くは、高血圧、糖尿病、がん、心疾患などの病状により血栓が発生する危険性があります。これらの疾患の多くは同時にEDの危険因子でもあります。そのため、服用している抗血栓薬ではなく、病状自体がEDの原因となっている可能性が高いのです。詳しくは、血液をサラサラにする薬は勃起不全の原因になる?をお読みください。