デュタステリドとフィナステリドの違い|AGAにはどちらが効く?
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デュタステリドとフィナステリドの違い|AGAにはどちらが効く?

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目次
はじめに
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    AGA(男性型脱毛症)の治療薬を調べると、必ずといっていいほど出てくる2つの薬があります。フィナステリド(finasteride)とデュタステリド(dutasteride)です。

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    要点

    • AGA(男性型脱毛症)の治療薬を調べると、必ずといっていいほど出てくる2つの薬があります。
    • フィナステリド(finasteride)とデュタステリド(dutasteride)です。
    • どちらも「5α還元酵素阻害薬」に分類され、同じ仕組みで頭皮環境に働きかける処方薬です。

    デュタステリドとフィナステリドの違い|AGAにはどちらが効く?

    AGA(男性型脱毛症)の治療薬を調べると、必ずといっていいほど出てくる2つの薬があります。フィナステリド(finasteride)デュタステリド(dutasteride)です。

    どちらも「5α還元酵素阻害薬」に分類され、同じ仕組みで頭皮環境に働きかける処方薬です。しかし、薬理学的な特性には明確な違いがあり、どちらが自分に適しているかは、医師との相談のうえで判断する必要があります。

    本記事では、両薬の違いを科学的根拠に基づいて解説し、AGAの治療を検討するにあたって知っておきたい情報を整理します。


    AGAのメカニズム:なぜDHTが問題になるのか

    AGAの主な原因は「テストステロンそのもの」ではなく、テストステロンが5α還元酵素(5AR)によって変換されたジヒドロテストステロン(DHT)です。

    DHTは毛包のアンドロゲン受容体に結合し、毛包を徐々に細小化させます。この過程が進むと、毛髪は細く・短くなり、最終的には毛包が休止してしまいます。これがAGAの本態です。

    フィナステリドとデュタステリドはいずれも、この変換プロセスを阻害することでDHT産生を抑え、毛包への影響を軽減する薬剤です。


    5α還元酵素の「型」の違いが鍵になる

    5α還元酵素にはいくつかのアイソフォーム(型)が存在します。AGAとの関連で重要なのは以下の2種類です:

    • 1型(Type I):頭皮・皮膚・肝臓に多く存在
    • 2型(Type II):毛包・前立腺に多く存在(AGAとの関連が強い)

    フィナステリド(1mg/日)は主に2型を選択的に阻害します。標準用量でのDHT抑制率は約60〜70%です。

    デュタステリド(0.5mg/日)1型・2型の両方を同時に阻害します。これにより、DHT抑制率は約90〜95%に達するとされています。

    この「二重阻害」こそが、デュタステリドがフィナステリドよりも強力とされる根拠です。ただし、DHT抑制率が高いことが必ずしも「すべての人に最適」を意味するわけではなく、個々の状況を医師が総合的に評価する必要があります。


    日本における承認状況

    日本では、両薬ともに医師の処方が必要な医療用医薬品です。

    • フィナステリド:AGA治療薬(プロペシア等)として日本国内で承認されており、1mg/日の用量が承認用量です。
    • デュタステリド:日本国内では0.5mg/日の用量がAGA治療薬(ザガーロ等)として承認されており、世界的にも日本はデュタステリドのAGA適応を早期に承認した国の一つです。

    いずれも自己判断による服用は禁物です。用法・用量を守り、医師の指導のもとで使用する必要があります。


    臨床研究で何がわかっているか

    フィナステリドの臨床エビデンス

    フィナステリドのAGA治療における有効性は、複数の大規模比較試験で確認されています。

    Kaufman KDら(J Am Acad Dermatol, 1998)は、1mg/日のフィナステリドが安慰剤と比較して、頭頂部・前頭部ともに有意な毛髪数の増加をもたらすことを示しました。5年間の長期試験でも、継続使用中は効果が維持されることが報告されています(Olsen EA et al., J Am Acad Dermatol, 2002)。

    デュタステリドの臨床エビデンス

    デュタステリドとフィナステリドを直接比較した最も重要な研究は、Gubelin HarchaらがJournal of the American Academy of Dermatology(2014年)に発表した多施設二重盲検ランダム化比較試験です。

    この試験では、AGA男性患者を対象に、デュタステリド(0.02mg・0.1mg・0.5mg/日)、安慰剤、フィナステリド1mg/日の各群を24週間にわたって比較しました。

    主な結果: - デュタステリド0.5mg/日群では、フィナステリド1mg/日群と比較して、対象部位の毛髪数が有意に増加 - デュタステリド0.5mg群の平均増加:約12.2本/cm² フィナステリド群:約7.6本/cm²(約60%の差) - 患者自身による評価および研究者による総合評価においても、デュタステリド0.5mg群が優位

    Eun HCら(J Am Acad Dermatol, 2010)による別のランダム化比較試験でも、デュタステリド0.5mg/日が安慰剤と比較して24週間で有意な改善をもたらすことが確認されています。

    Jung JYら(International Journal of Dermatology, 2014)は、フィナステリドで十分な効果が得られなかった患者においても、デュタステリドへの切り替えによって改善が観察された症例を報告しています。


    安全性と注意点

    両薬の主な副作用として、性機能に関連した症状(性欲低下・勃起障害・射精量の変化など)が報告されています。臨床試験での発現率は1〜4%程度とされていますが、個人差があります。

    フィナステリドの半減期は約6時間と短く、服用を中止した場合、副作用は比較的短期間(数日〜数週間)で解消されることが多いとされています。

    デュタステリドの半減期は約5週間と長く、服用を中止しても薬剤の体内への影響が数か月にわたって持続する可能性があります。これはメリット(服用忘れへの耐性)にもなりますが、副作用が生じた際の消退に時間がかかるという側面もあります。

    女性(特に妊娠中または妊娠の可能性がある方)への使用は禁忌です。男性胎児の外性器の発育に影響を及ぼす可能性があるためです。カプセルや錠剤を割ったり砕いたりして扱うことも避けてください。


    フィナステリドとデュタステリド:どう使い分けるか

    医師が判断する際の一般的な考え方を整理します(あくまで参考情報であり、個人への適用は医師が判断します)。

    フィナステリドが選択されることが多いケース: - AGAの初期段階で、まず標準的な治療を試したい場合 - 承認薬としての長期的な実績を重視する場合 - 副作用発現時に早期に薬効を消退させたい場合 - 後発品(ジェネリック)の利用が優先される場合

    デュタステリドが検討されるケース: - フィナステリドで十分な効果が得られなかった場合 - 脱毛の進行が速い、またはAGAのステージが進んでいる場合 - 医師がより高いDHT抑制を臨床的に適切と判断した場合 - 日本国内での承認用量・適応での使用が前提となる場合

    どちらの薬も、使用を中止すると効果は維持されません。AGAは継続的な管理が必要な状態であり、治療は「一時的な対処」ではなく長期的な取り組みとして考えることが重要です。


    ミノキシジルとの組み合わせについて

    AGA治療では、5α還元酵素阻害薬とミノキシジル(外用)を組み合わせて使用することがあります。ミノキシジルは毛細血管を拡張し、毛包への血流・栄養供給を促進する別のメカニズムで作用するため、5AR阻害薬との併用で相補的な効果が期待できるとされています。

    ただし、組み合わせの適否は医師が個別に評価するものであり、自己判断で複数の薬を組み合わせることは推奨されません。


    オンライン診療という選択肢

    AGA治療薬はいずれも処方薬であり、医師による診察・処方が必要です。

    忙しい日常のなかで、クリニックへの通院が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。オンライン診療では、スマートフォンから医師に相談し、状態を評価してもらったうえで処方を受けることができます。来院の手間を省きながら、医師の判断に基づいた治療を始められる環境が整ってきています。


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    本記事は医療・健康に関する一般的な情報提供を目的として作成されており、特定の治療効果を保証・断定するものではありません。薬の使用にあたっては、必ず医師の診察を受け、処方に従って使用してください。薬機法その他関連法令を遵守した内容で作成しています。


    参考文献

    1. Gubelin Harcha W, Barboza Martínez J, Tsai TF, et al. A randomized, active- and placebo-controlled study of the efficacy and safety of different doses of dutasteride versus placebo and finasteride in the treatment of male subjects with androgenetic alopecia. J Am Acad Dermatol. 2014;70(3):489-498.e3. doi:10.1016/j.jaad.2013.10.049
    2. Eun HC, Kwon OS, Yeon JH, et al. Efficacy, safety, and tolerability of dutasteride 0.5 mg once daily in male patients with male pattern hair loss: a randomized, double-blind, placebo-controlled, phase III study. J Am Acad Dermatol. 2010;63(2):252-258. doi:10.1016/j.jaad.2009.09.018
    3. Jung JY, Yeon JH, Choi JW, et al. Effect of dutasteride 0.5 mg/d in men with androgenetic alopecia recalcitrant to finasteride. Int J Dermatol. 2014;53(11):1351-1357. doi:10.1111/ijd.12060
    4. Olsen EA, Hordinsky M, Whiting D, et al. The importance of dual 5α-reductase inhibition in the treatment of male pattern hair loss: results of a randomized placebo-controlled study of dutasteride versus finasteride. J Am Acad Dermatol. 2006;55(6):1014-1023.
    5. Kaufman KD, Olsen EA, Whiting D, et al. Finasteride in the treatment of men with androgenetic alopecia. J Am Acad Dermatol. 1998;39(4 Pt 1):578-589.
    6. 医薬品インタビューフォーム「ザガーロカプセル0.1mg・0.5mg」グラクソ・スミスクライン株式会社, 2015年改訂版.
    7. 医薬品インタビューフォーム「プロペシア錠1mg」MSD株式会社.

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    Last updated 
    June 15, 2026
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    本記事は情報提供のみを目的としており、医学的助言・診断・治療に代わるものではありません。健康に関するご質問や懸念がある場合は、医療従事者にご相談ください。

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