⚠️ 薬機法準拠事項:本記事は医療情報の提供を目的とした教育的コンテンツです。特定の医薬品の購入・使用を勧誘するものではありません。セマグルチド製剤は日本において処方箋医薬品に指定されており、医師による診察・処方なしに入手・使用することはできません。
オゼンピック(セマグルチド)とは?
オゼンピック(Ozempic)は、デンマークの製薬企業ノボ ノルディスク(Novo Nordisk)が開発した注射薬で、有効成分はセマグルチド(semaglutide)です。日本では2021年に2型糖尿病治療薬として厚生労働省に承認されています。
セマグルチドはGLP-1受容体作動薬と呼ばれる薬剤クラスに属します。GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、食事後に小腸から分泌される天然のホルモンです。セマグルチドはこのGLP-1に似た構造を持ち、体内でGLP-1受容体に結合して作用をもたらします。
ウゴービ(Wegovy)との違い
| オゼンピック(Ozempic) | ウゴービ(Wegovy) | |
|---|---|---|
| 有効成分 | セマグルチド | セマグルチド |
| 最大用量 | 週1回 1.0mg(日本) | 週1回 2.4mg |
| 主な承認適応(日本) | 2型糖尿病 | 肥満症(※) |
| 承認年(日本) | 2021年 | 2023年 |
※ウゴービは2023年3月に日本において「肥満症」の効能・効果で承認を取得しました。
臨床試験データ:STEP 1試験
セマグルチドの体重への影響を評価した代表的な臨床試験として、STEP 1試験があります(Wilding et al., New England Journal of Medicine 2021;384:989–1002)。
試験の概要:対象1,961名の成人(BMI ≥ 30、またはBMI ≥ 27かつ体重関連合併症を有する者)、無作為化二重盲検プラセボ対照試験、68週間。
主要結果(68週後の平均体重変化):
| 群 | 平均体重変化率 |
|---|---|
| セマグルチド 2.4mg | −14.9% |
| プラセボ | −2.4% |
注射方法と投与スケジュール
セマグルチドは週1回の皮下注射で使用します。主な注射部位は腹部、大腿部、または上腕部です。
一般的な用量漸増スケジュール(ウゴービの場合):
- 開始:週1回 0.25mg(4週間)
- 0.5mg(4週間)
- 1.0mg(4週間)
- 1.7mg(4週間)
- 目標維持量:週1回 2.4mg
副作用について
セマグルチドでよく報告される副作用のほとんどは消化器系のものです:悪心(吐き気)、下痢・便秘、嘔吐、食欲低下、腹部不快感。
使用できない方(主な禁忌):
- 甲状腺髄様癌またはその既往歴がある方
- 多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の方
- 妊娠中または授乳中の方
日本での処方について
日本において、セマグルチド製剤(オゼンピック・ウゴービ)は処方箋医薬品です。医師による診察と処方箋なしに入手・使用することはできません。
注意:SNSや個人輸入代行業者を通じた入手は、品質の保証がなく、偽造品・不正品のリスクがあるほか、薬機法に抵触する可能性があります。必ず正規の医療機関を通じて処方を受けてください。
セマグルチドについて医師に相談したい方へ
Noahは、日本でオンライン診療による体重管理プログラムを提供するプラットフォームです。日本の医師免許を持つ医師が、お一人おひとりの健康状態を丁寧に確認したうえで、適切な治療の選択肢についてご説明します。
よくある質問
Q: オゼンピックは日本で保険適用されますか?
A: 2型糖尿病治療として処方されるオゼンピックは保険適用の対象です。ウゴービについては、一定の条件を満たす肥満症患者に対して保険適用が認められています(2023年以降)。
Q: 薬をやめたら体重は戻りますか?
A: 臨床試験のデータでは、投与中止後に体重が回復する傾向が示されています。薬物療法は食事・運動・生活習慣の改善と組み合わせることで、より持続的な効果が期待できます。
Q: オゼンピックとウゴービの違いは何ですか?
A: 有効成分は同じセマグルチドですが、オゼンピックは2型糖尿病治療薬として、ウゴービは肥満症治療薬としてそれぞれ承認されており、最大用量が異なります。
参考文献
- Wilding JPH, et al. Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity. N Engl J Med. 2021;384(11):989–1002.





